雨の日曜日、少し元気になる
一昨日、これからは毎日更新します!と意気込んだばかりなのに、昨日は怠ってしまいました。
ここにきて、若干凹んでいます。というのも、オンライン試写のリンクを送ったり、サンプルDVDを送ったりしても、何のリアクションもないことが続いているからです。
「映画の宣伝は選挙と同じだから。公開日は投票日。それまでにどれだけ支持者を増やせるかが勝負なんだよ」
封切りの映画館の社長に言われたのが昨年7月。「上映してもいい」という返事をもらって天にも昇る気分だった私が「で、いつ上映してもらえるんですか?」と聞いたところ、帰ってきた返事がそれでした。
「せ、選挙……?」
私は選挙に出たことが2回あります。1度目は2011年4月。2度目は2015年4月。つまり、1度目は勝ち、2度目は負けたということです(ちなみに国立市議です)。
もともと政治には疎く、国立に引っ越してくるまでは投票にも行かなかったほど(お恥ずかしい)。でも、2006年秋、リンカランという雑誌で辰巳芳子さんの連載をやっていたとき、「原発1基1年分の放射能を1日で海に流すような工場を稼働させてはなりません!」という辰巳さんの怒りの声を聞きました。
その日から私はそのことを猛烈に調べ始め、「六ヶ所村ラプソディー」を観に行き、リンカランで六ヶ所の記事を提案して取材に行き、国立で同志と呼べる女たちと実行委員会を立ち上げて上映会をし、鎌仲監督にも来てもらい……。
そんな流れの中で選挙に出ることを決断したのでした。路上で、六ヶ所村の再処理工場のことを訴えることができる、という一心で。そして翌月に投票日が迫った3月11日、東日本大震災が起こりました。
そんなことが起きないように、と門外漢だった政治の世界にチャレンジすることを決めたのに、一番起きてほしくないことが起きてしまった。当時の動揺、逡巡はとても言葉にできません。
正直、選挙なんて放り出して娘を連れて実家に帰りたいくらいでしたが、逡巡の末に出ることを決め、ギリギリで当選し、4年間務めました。その間に取り組んだ主なことといえば、子どもたちを被曝から守ること、子宮頸がんワクチン被害から守ること、いじめ、DVから守ること、そして……桜を守ること。
4年後、ギリギリで落選。もちろん落ち込みましたが、24時間後には急浮上、応援、支援してくださった方には申し訳ないけれど、風向きが変わったと受け止めて、これからは好きなことをしようと思いました。
というわけで、私にとっては3回目の投票日となる4月15日。映画に勝ち負けはないけれど、慣れない宣伝活動に取り組んできました。昨秋のクラウドファンディングで思いもしなかったほどたくさんの応援をいただいたので、少し楽観的になっていたのが悪かった。現実は厳しく、オンライン試写状を送ってもお返事があったのは3%。共感してくださる方や、心あるメディアで取り上げてもらっても、一般メディアはほとんどスルー。Twitterのフォロワーはちっとも増えないし……。ある意味、書類審査で落とされ続けているような、弱音を吐きたい気分になってきていました。
でも、映画館にそんなことは口が裂けても言えません。たくさんの集客が見込める作品とは思えないのに、「いま、この時代に伝えるべき圧倒的なメッセージがある」と上映を決断してくださった映画館の方をガッカリさせるわけにはいけません。
今日はそんな気分を払拭したい気持ちもあって、冷たい雨が降る中、2つのグループ展へ行き、国分寺の2つのお店(アースジュースとカフェスロー)にチラシの補充に行きました。
グループ展はどちらも、とても元気をもらいました。アートって人間が誇れる数少ない美質の一つだと、としみじみ思います。おまけに出展者の方が、訪れたお客様に自ら映画のことを宣伝してくださったことにもジーン。
とどめは、閉店間際のカフェスローで、ご近所の友人に出逢えたこと! 私が愚痴をこぼすと、「営業だからね……。渾身の企画書を書いて、熱いメッセージを添えて送っても、その熱さゆえにスルーされること、あるよね……」と。
確かに、送られた相手にとっては、そんなメッセージが日に何通も届くわけで。熱いほど面倒臭い、と棚に上げる気持ちもわかります。おまけに映画を観るのは時間がかかるし。
そして最後に友人が言ってくれたこと。
「○○と○○には、僕からお願いしてみます」
なんと……!
おまけに近所のよしみで家まで送ってもらい、とても満たされて帰ってきました。
そして、今日最後のサプライズ。女優の駒井蓮さんが杜人のTweetをコメント付きでRetweetしてくださっていたのです!
落ち込んでいるヒマはない! 雨が降っても、風が吹いても、地を這うように進んでいかなくちゃ!