寄せられた言葉

各界から推薦の声が続々!

全国で多発する水害を、彼は自分の痛みのように感じている。

玄侑宗久(慧日山福聚寺住職/作家)

人間が分断してしまった自然の動的平衡を回復しようとする人々の、地道な、しかし希望に満ちた物語。

ポストコロナの生命哲学がここにある。

福岡伸一(生物学者/『生物と無生物のあいだ』著者)

人間はただ自然を破壊する存在ではない。人間もまた自然の一部として美しい。

矢野さんの「大地の再生」の考え方と実践が広がることで、この国からそうなっていくことを願う。

鎌仲ひとみ(映像作家/百姓/古民家なないろ)

「自分にしかわからない」という孤独を一身に背負って大地と向き合い続ける矢野さんの後ろ姿に、つい心を奪われる。そして大地が呼吸し始め、元気になっていく動植物を見つめる時の、矢野さんの嬉しそうな目の奥に「真実」を見る。

鶴田真由(女優)

人間と大地との関わり方にあらゆる面で限界があらわれはじめているいま、この映画で描かれる視点と手法が広まっていく必要性と必然性を感じる。日本国内に限らず、世界各地で大切な変化をもたらすきっかけとなるだろう。

Koa Weaver 佳奈(種子の研究者/米国カリフォルニア州在住)

大地を捉える時、人目線で見てはいけない。誰かの身体を労わるように、地球や森も、一つの身体として扱ってこそ、その鼓動や呼吸を聴くことができるのだと気づかされました。そんなふうに大地に寄り添うというのは、子どもの頃、土の上でゴロゴロして風、土、木、草、水の音と匂いが全身に伝わってきた感覚と似ているのかもしれません。

駒井蓮(女優/ファッションモデル)

自然界の変化は人間の時間軸では見えにくく、ましてや、見えない風を捉えるとき、大切なのは皮膚感覚。災害が起きなければ知ることができない自然界のしくみ。矢野さんの皮膚感覚が、大地と生き物と空気と水を穢さない道標となっていることを、静かに掴まえた映画です。

龍村ゆかり(「地球交響曲」プロデューサー)

動物の身体も大気を吸い込み、血液を循環させないと生きていけない。同じように、人が手を付けた「もり」は、原始の森と違い、空気が通り、水が循環するように手を加えないと荒廃してしまう。窒息寸前、循環不全の大地を等身大の道具だけで、健全な状態に戻してしまう環境再生医・矢野さんは、傷んだ地球に息を吹き込む名医だ。この映画は、窒息寸前の地球も、ゼネコンも使わずに、息を吹き返す方法があることを教えてくれる。

関野吉晴(探検家/医師)