2021年の終わりに

このWEBサイトの更新が遅れたまま、Motion Galleryのクラウドファンディングに突入、ますます更新できなかった2021年……。

どうも、すみませんでした!

来年は、さまざまな情報をリアルタイムでお伝えしていきたいと思います!

12月22日、現在(クラファンでご支援をいただいた方に)限定オンライン公開中の「大地の再生の詩~杜人 オリジナル・エディション~」を山梨県上野原で一足早く観ていただきました。

年内最後の「大地の再生講座」に参加された方々、スタッフの皆さまに観ていただき、あたたかいメッセージ、激励をたくさんいただきました。

矢野智徳さん、ナレーションをお願いした岩田彦乃さんに確認していただく意味もありました。

劇場版の「杜人」との違いは、一般社団法人「大地の再生 結の杜づくり」の活動、スタッフ、施主さんの言葉を多く収めていること。わかりやすさを中心に編集し直した劇場版よりも、「大地の再生」という目的に向かって動く人々の渦を描いたところです。関わられた方々の励みになりますように、という思いもありました。

でも、結局励まされたのは私自身。

そして、昔ながらの臼と杵でついたお餅は、ハレの日の尊い白さに輝いていました。

2022年2月11日には、劇場公開に先駆けて奄美大島で上映していただくことが決まりました。全国で起きている巨大なコンクリート土木工事が、奄美の美しい浜で進められようとしています。

人間と自然。無理のない調和はどこにあるのか。

自然は相当のレジリエンスを兼ね備えています。

それでも、人間が重機で壊し、ガチガチに固めてしまったものが呼吸を取り戻すには、それを行った時間の何十倍、何百倍もの時間がかかります。

人間はもっと想像力と共感する力に溢れた存在ではなかったか。

地球を小さきいのちの緑のゆりかごに戻していく術を、知性を、人間は必ず持っているのでないだろうか。

それを信じ続けるための小さな道具として、この映画を使ってくださればいいと思います。

12月26日には、「杜人~環境再生医・矢野智徳の挑戦」でナレーションを務めてくださった林揚羽さんが出演される舞台「毒の島には近づかない」(劇団ハトノス/青木文太朗 作・演出)と、音楽を提供してくださった山口洋さん率いるHEATWAVEのライヴを観にいきました。

揚羽さんの舞台は、第二次大戦中に国際的に禁止された毒薬兵器を極秘で製造していた広島県の大久野島を舞台にしたもので、毒薬製造という負の歴史を、国民休暇村や700羽のうさぎで漂白しようとする権力と、それを信じたい私たち自身の加虐を突きつけるものでした。

そしてリアルではほんとうに久しぶりのHEATWAVEのライヴは、目に見えない、質量を持たない音楽が、どれほど人を生きさせるか、切実な希望を具体的に描くことができるかを、実証するような体験でした。

山口洋さんの最新アルバム「Still Life with my GTR」。この中から3曲を映画の中で使わせていただいています

人はその想像力で、戦慄するほど残虐の限りを尽くすことができるけれど、同じその想像力で、真逆な世界を創造することもできる。

きっと、来年は、その力をもっと強く感じることができると、信じています。

みなさまにとって、今年はどんな一年だったでしょうか。

大事な人を亡くされた方にも、大きな病気に立ち向かわれた方にも、苦しい生活を強いられた方にも、孤独と闘い続けられた方にも、どうかあたたかい年越しでありますように。

                2021年12月31日 前田せつ子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください